【助成金情報】2026年度 業務改善助成金、申請期限は10月1日|岡山・倉敷

岡山県の最低賃金は、2026年10月2日から1,104円に引き上げられます。

この賃上げに対応するために、多くの会社が賃金コストの増加に直面します。

そこで検討したいのが「業務改善助成金」です。賃上げと設備投資をセットで行う会社を支援する制度で、岡山県の場合、2026年度の申請期限は10月1日です。

本記事では、対象となる事業者、助成額、対象となる設備投資、申請期限、そして申請の流れを、岡山・倉敷の事業者向けに整理します。


岡山県の最低賃金が2026年10月2日から1,104円に

岡山県の最低賃金は、2026年10月2日から次のとおり引き上げられます。

  • 現在:時給1,047円
  • 引き上げ後:時給1,104円
  • 引き上げ額:57円
  • 適用開始:2026年10月2日

57円の引き上げは、過去2番目に大きい引き上げ幅です。最低賃金付近で働く従業員がいる会社は、賃金コストへの影響が小さくありません。まず自社の従業員の時給を確認し、1,104円を下回る場合は10月2日までに引き上げる必要があります。これは法令上、必ず対応しなければならない賃上げです。

一方で、業務改善助成金を利用するための賃金引き上げは、これとは別に考える必要があります。助成金の申請には、申請期間にあわせた賃金引上げのルールがあるためです。

この最低賃金への対応とあわせて検討したいのが、生産性向上のための設備投資です。その選択肢となるのが、業務改善助成金です。

業務改善助成金とは?

業務改善助成金は、厚生労働省が実施する助成金制度です。
賃上げと生産性向上につながる設備投資等を組み合わせた取組を支援します。

  1. 事業場内最低賃金(会社の中で一番低い時給)を一定額以上引き上げること
  2. 生産性向上につながる設備投資等を行うこと

この2つを行った場合、設備投資等にかかった費用の一部が助成されます。岡山労働局も、賃上げと設備投資を組み合わせる制度として、この助成金を案内しています。

ただし、「設備を買えば必ずもらえる」制度ではありません。条件を満たすことと、正しい手続きが必要です。


2026年度の業務改善助成金の対象企業

主な条件は、次の3つです。

条件1:中小企業・小規模事業者であること

業種ごとに、資本金や従業員数の基準があります。どちらか一方の基準を満たせば対象です。

業種 資本金 従業員数
製造業・建設業など 3億円以下 300人以下
卸売業 1億円以下 100人以下
サービス業 5,000万円以下 100人以下
小売業 5,000万円以下 50人以下

条件2:申請事業場の事業場内最低賃金について、2026年度の業務改善助成金の要件を満たしていること

岡山県では地域別最低賃金が1,104円となるため、自社の事業場内最低賃金が1,104円を下回っているかどうかが確認ポイントの一つです。

条件3:解雇などの不交付事由がないこと

会社都合の解雇や、賃金引き下げを行っていないことも条件です。

以下のような会社は、一度制度の詳細を確認する価値があります。

  • 最低賃金付近で働く従業員がいる
  • 人手不足を設備導入で補いたい
  • 賃上げと同時に生産性を高めたい

自社が対象になるか判断が難しい場合は、専門家に相談するのが確実です。


対象になる設備投資と助成額

何が対象経費になるか

対象経費は、「生産性向上や業務効率化につながる設備投資等」です。具体例は次のとおりです。

  • 生産性向上につながる機械設備
  • 業務効率化につながるシステム(POSレジ、勤怠管理システムなど)
  • 作業時間の短縮につながる設備
  • 経営コンサルティング

通常の事業活動に必要な経費や、汎用的な備品の購入費は、原則として対象外です(物価高騰等の要件を満たす特例事業者は、対象経費の範囲が広がる場合があります)。また2026年度から、自動車は原則として助成対象外となりました。特殊用途車両など例外の扱いは、最新のリーフレットで確認が必要です。

購入前に、対象経費に該当するかどうかを確認しておくことが重要です。

助成率

事業場内最低賃金の水準によって、助成率が変わります。

  • 1,050円未満の事業場:4/5(80%)
  • 1,050円以上の事業場:3/4(75%)

助成上限額の目安

コースは、賃金の引き上げ額によって3つに分かれます。( )内は、事業場規模が30人未満の会社の上限額です。

引き上げる人数 50円コース 70円コース 90円コース
1人 30万円(40万円) 40万円(50万円) 90万円(100万円)
2〜3人 40万円(70万円) 50万円(100万円) 150万円(240万円)
4〜5人 70万円 130万円 270万円
6〜7人 90万円 180万円 360万円
8人以上 110万円 230万円 450万円
10人以上(※) 130万円 300万円 600万円

※10人以上の区分は特例事業者が対象です。30人未満の会社は、1人・2〜3人の区分で上限額が高く設定されています。

なお「引き上げる人数」は、単純な従業員数ではありません。雇用保険の被保険者であることや、雇入れから一定期間が経過していることなど、カウント上の要件があります。「1人引き上げれば30万円」と単純に当てはまるとは限らないため、詳しいカウント方法は最新の申請マニュアルで確認してください。

助成率や上限額は、企業規模、引き上げ額、対象労働者数によって変わります。正確な金額は、自社の状況に当てはめて確認する必要があります。


岡山県の申請期限は2026年10月1日

ここが、この記事で最も重要なポイントです。

2026年度の交付申請のスケジュールは、次のとおりです。

  • 申請受付開始:2026年9月1日
  • 申請期限:地域別最低賃金の発効日の前日、または2026年11月30日、いずれか早い日

岡山県の最低賃金発効日は10月2日です。そのため、岡山県内の会社の申請期限は10月1日となります(11月30日より早く到来するため、こちらが適用されます)。

10月2日を過ぎてからでは申請できません。確実に受給するには、早めの準備が欠かせません。

ただし、期限だけを押さえておけば安心というわけではありません。次章の「手続きの順番」を誤ると、期限内に申請しても対象外になることがあります。


申請から助成金を受け取るまでの流れ

業務改善助成金は、先に賃上げや設備投資をしてから申請する制度ではありません。次の順番で手続きを行う必要があります。

  1. 交付申請書を提出する
  2. 労働局の審査を受け、交付決定を受ける
  3. 交付決定後に、設備投資と賃金引き上げを実施する
  4. 事業実績報告書を提出する
  5. 助成金額が確定し、支給される

**交付決定前に設備を購入したり、賃金を引き上げたりすると、対象外になる可能性があります。**これは、知らずに進めると損をしかねないポイントです。助成金を利用して設備投資と賃上げを行いたい場合は、事前に制度要件と申請時期を確認したうえで着手してください。


まとめ

岡山県の最低賃金は、2026年10月2日から1,104円に引き上げられます。賃上げへの対応を検討している中小企業・小規模事業者であれば、賃上げとあわせて設備投資を行うことで、業務改善助成金を活用できる場合があります。

ただし、申請のタイミングや対象経費、賃金引き上げの条件は、事前の確認が欠かせません。

「自社は対象になるだろうか」「この設備は対象経費になるだろうか」——判断に迷う場合は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。


よくある質問(FAQ)

Q1.業務改善助成金は、どんな会社でも申請できますか?

A.中小企業・小規模事業者であることなど、いくつかの条件があります。資本金や従業員数の基準、事業場内最低賃金の水準などを確認する必要があります。

Q2.岡山県の申請期限はいつですか?

A.2026年9月1日から申請を受け付け、期限は10月1日です。岡山県の最低賃金発効日(10月2日)の前日にあたるためです。

Q3.設備を先に購入してから申請してもいいですか?

A.交付決定前に購入した設備は、対象外になる可能性があります。必ず交付決定を受けてから設備投資を行ってください。

Q4.最低賃金が上がる会社は、全て対象になりますか?

A.いいえ、最低賃金が上がることと、助成金の対象になることは別の話です。事業場内最低賃金が1,104円未満であることなど、別の条件も満たす必要があります。

Q5.助成率や上限額は、どの会社も同じですか?

A.いいえ、企業規模、賃金引き上げ額、対象労働者数によって異なります。自社の状況に当てはめて確認する必要があります。


本記事は2026年9月時点の情報にもとづいています。制度内容は変更される可能性があるため、申請の際は必ず最新の厚生労働省の交付要綱・リーフレットをご確認ください。

岡山県最低賃金1,104円について詳しくは、こちらの記事もご覧ください。

自社が業務改善助成金の対象になるか、対象経費に該当するかなど判断に迷う場合は、当事務所までお気軽にご相談ください。

岡山・倉敷助成金申請サポートセンターについて

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